仮想通貨市場では、ビットコイン(BTC)は一時10万5000ドル台に落ち込んだにもかかわらず、投資家の心理は大きく崩れていない。
市場心理を示す恐怖強欲指数は、2日時点で100点満点中63点の「強欲」を記録。前日から1ポイント下落したが、依然として強気圏に位置している。
歴史的に弱い第3四半期入りも、強気ムードは健在
アナリストの間では、5月22日に記録した過去最高値11万1970ドルの再トライがいつ起こるかが注目されている。月曜には10万9000ドル直前まで上昇し、市場は楽観的な雰囲気に包まれていたが、その後短期的な下落トレンドに転じた。
一部のアナリストは、7月1日から始まった第3四半期がビットコインにとって歴史的に弱い期間であることを指摘する。
仮想通貨トレーダーのダーン・クリプト・トレーズ氏は、「過去のデータを見ると、この四半期はBTCとETHの両方にとって年間でもっとも動きが鈍い」と述べた。
コイングラスによれば、2013年以降の第3四半期におけるビットコインの平均リターンは5.47%。このトレンドが続くならば、9月30日時点での価格は約11万1000ドルとなり、最高値の11万1970ドルに近づく計算になる。
ダーン氏は、夏季の取引量や流動性の低下がこのパフォーマンスの鈍さの背景にあると分析している。
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第2四半期は例年並みのパフォーマンスに
ビットコインは6月30日に終了した第2四半期において、10万8383ドルまで上昇し、31%のリターンを記録。これは2014年以降の第2四半期平均リターンである27%を約4%上回っており、歴代最高の月間終値をマークした。
他の指標も、依然としてビットコインへの資金集中を示している。トレーディングビューによると、ビットコインの市場支配率(ドミナンス)は約65.5%に達しており、年初から13%近く上昇している。
一方、コインマーケットキャップの「アルトコインシーズン・インデックス」は100点中20点となっており、ビットコインの優位性が続いていることを示唆している。
ただし、クリプトクオントのリサーチ責任者であるフリオ・モレノ氏は2日、「ビットコインの強気スコアは現在中立圏の50であり、上昇トレンドを維持するには60以上が必要」と指摘した。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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